2020/01/24

パン屋さんのリピート率を上げる簡単な方法

山下侑一郎

山下 侑一郎

2020/01/24

パン屋さんのリピート率を上げる簡単な方法

山下侑一郎

山下 侑一郎

2020/01/24

パン屋さんのリピート率を上げる簡単な方法

山下侑一郎

山下 侑一郎

結論から先に申し上げます。

パン屋さんのリピート率を上げる簡単な方法。それは、もっとも売れている商品の横に「人気No.1」というPOPを置く。ただそれだけです。

なんだそんな単純なことか、と思うかもしれません。しかしその根底にあるのは、パン屋や飲食店などのリアル店舗だけでなく、さまざまなEC(ネット販売)におけるマーケティング戦略にも通じる大切な考え方です。ぜひ最後までお付き合いください。

人気No.1の商品がわからないパン屋さん

パン屋さん

初めて行くパン屋さんの店内に入ったときのことを想像してみてください。

目の前には、約30種類のパンが並んでいます。そこに、「No.1」のPOPはありません。あなたは、美味しそうに見えた「クロワッサン」を購入します。

次に別のお客さんが入って来ました。こちらも初めての来店です。この方は、「カレーパン」を購入しました。

公表はしていませんが、このパン屋さんで圧倒的な人気を誇るのがカレーパンです。常連客の多くがいつも購入しています。クロワッサンは残念ながら売上では最下位争い。店主も改良が必要だなと感じています。(すべて架空の話ですよ)

さて、あなたとこのお客さんでは、どちらの方がリピートする可能性が高いでしょうか?

もちろん、人気No.1のカレーパンを食べたお客さんです。

では、このパン屋さんがカレーパンの横にこんなPOPを置いていたとしたらどうでしょうか。

\当店人気No.1!/
二日間かけてじっくり煮込んだコクのあるカレーに、やわらかい牛肉がたっぷり。衣はサクサクに仕上げました♪

あなたはきっと、クロワッサンではなくカレーパンを手に取ったのではないでしょうか。実際には多くのパン屋さんが「人気No.1」というPOPを活用していますが、やっていないお店もまだまだ少なくありません。

筆者はパンが好きなので、よく福岡のいろんなパン屋さんを訪れるのですが、人気商品がわからないお店を見かけると、「あぁ、もったいないなぁ」と思ってしまいます。

初めてきたお客さまには、まず最初にそのお店で一番美味しい商品を食べてもらい、「また来たいなぁ」と思ってもらう。

それがリピート率を上げるための基本な考え方です。

ECサイトで最初に売るべき商品は?

この考え方は、パン屋さんや飲食店などのリアル店舗に限らず、ECサイトなどの通販ビジネスにも通じます。そして、ECサイトの場合は、リアル店舗よりも細かな顧客データがとれる分、もう一歩進んだ取り組みが可能です。

まず最初にやるべきは、もっともリピートにつながりやすい商品はどれかを特定すること。なぜなら、厳密に言えば「売上No.1商品」が「リピート率No.1商品」とは限らないからです。

パン屋さんなどのリアル店舗では、これを特定するのは容易ではありません。しかしECサイトであれば、初回購入でどの商品を買うとリピートにつながりやすいかを分析するのはそれほど難しくないはずです。

リピートにつながりやすい商品が特定できたら、それを初回購入者にもっと買ってもらうための工夫が必要です。パン屋さんの場合はPOPを置いただけですが、ECサイトの場合はやれることが多くあります。

・TOPページ上部の目立つところに当該商品の紹介ページに誘導するバナーを設置する。
・商品一覧ページでは当該商品を最上部に表示し、「おすすめ」「当店名物」などのアイコンを加える。
・その商品の魅力がより伝わるように当該商品の紹介ページを改善する。
・新規獲得を目的にした広告では、当該商品の露出を増やす。

どれも難しいことではありませんので、ぜひやってみてください。初回購入の商品がよりリピートにつながりやすい商品に変わるだけで、顧客のLTV(ライフタイムバリュー)は大きく改善します。売上へのインパクトも決して少なくないはずです。

「まず最初に何を買ってもらう(体験してもらう)べきか」

リピートへのつながりやすさという観点から、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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山下侑一郎
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山下 侑一郎

福岡在住。フリーランスのマーケティング・プランナー。 広告会社「アサツー ディ・ケイ」を2018年に退社後、独立。現在は福岡の中小企業を対象に、Webマーケティング支援事業を行う。